■シューフィッターとは?
FHS「足と靴と健康協議会」が育成・認定している、足に靴を合わせる技術者のことです。
他にも日本小売商連盟認定のシューフィッター・企業独自で認定するシューフィッターがありますが、FHSは経済産業省の外郭団体であり、事実上日本標準と考えます。
■シューフィッターの種類
等級 | 内容 |
初級(プライマリー・シューフィッター) | 靴に関する3年以上の実務経験者で3日間のスクーリングと3ヶ月の通信講座を修了し50人分の足型(ペトカルテ)を正確に採取・作図・採寸出来た人が認定を受けられます。足の生理、靴の構造、足の計測などの知識を選ばれた靴の販売可否を判定できる技術者と考えて下さい。 |
上級(バチェラー・オブ・シューフィッティング) | 靴に関する5年以上の実務経験者で1年間の通信講座と9日間のスクーリングで終了し、試験(筆記試験、論文、実地試験)をパスした人が認定を受けます。初級の内容に加えて、靴を見る目を持ち、明確な靴選びが出来る技術者と考えて下さい。 |
マスター・オブ・シューフィッティング | 全国で16人しかおらず、現在はあらたな認定は行われてません。足と靴の専門家中の専門家と言えます。
日本では貴重な方々です。 |
■上級シューフィッター(バチェラー)の仕事
靴を販売していながら、
「なぜ、足が痛くなり、外反母趾になるのだろう」
そう考えた時、足と靴の勉強が始まった。ある時、お客様の靴を見て、思わずお声をかけた。
せっかくの良い靴が歩き辛そうに、靴もゆがんでいた。
靴にパッキングを施し歩いて頂くと、「とても歩きやすくなった」と喜んでくださった。
それから、ひとつき後「指がまっすぐ伸びてきました。」と、報告にきて下さった。一人一人のお顔が異なるように、足もそれぞれ皆異なる。
しかし、靴はほとんどが既製品なのです。
私は靴でより快適な歩行が出来るように、靴人間工学、整形外科、皮膚科、足の生理を学びました。
さらに、履き心地に大きな影響を及ぼす靴の製法やデザイン、革を中心とした素材についても、靴の手入れについても学びました。
そうして、ようやく、上級シューフィッター(バチェラー)の資格を取る事ができました。
今度は、この資格を活かしてさらに身体のバランス、歩行について、勉強し、足と靴でお悩みのお客様の接客に活かし、喜んで頂きたいと願っています。